今回、日本からは2チームが参加。
まず1チーム目は社会人中心の混成チーム。
Selfish(須田選手、木村選手、渡辺選手)、Katon(三瓶選手、布川選手)、Grabbers(鈴木選手)、そして初めて女性として参加した雅の田沼 奈緒子選手の7名。年初からのSelfish須田選手の各チームへの呼びかけに始まり今年5月の全日本ガッツを経てメンバーを結成、日本の復興をイメージさせ、日出ずる国を想起させるチーム名として「RisingSun」と名づけた。
そして、獨協大学、日本福祉大学の合同学生チームである「Torrent」。Torrentは今IFTへの出場を視野に昨夏結成、今年の全日本ガッツもにTorrentとして出場している。5月以降毎週、両チーム合同で練習を重ね、このIFTに臨んだ。
大会は日本からの2チームを加えて、全16チームで開催。4チーム×4プールの予選ラウンドでシードを決定し、その後敗者復活方式のトーナメントで開催。
大会初日の空は分厚い雲に覆われ、気温は15度を下回った。ときおり激しい雨が降ったり止んだりと、非常に難しいコンディションであったが、RisingSunは第3シードに位置されていた予選を全勝で勝ち上がり、決勝トーナメントは第2シードを獲得。優勝候補であるBoom Town Saintsが第1シードとなった。
2日目はうって変わって朝から雲ひとつ無い晴天に恵まれ、気温は30度以上にものぼった。
トーナメント緒戦からRisingSunは順調に勝ち上がったが、3回戦で前年度準優勝の強豪Blame the Dogと対戦。相手の強力なディフェンスに苦戦し、接戦の末ゲームを落とす。敗者復活トーナメントにまわり、ここからは1セットマッチ。負け無しですべて勝ち上がれば決勝戦に勝ち上がることができる。
ベスト4にあたる山まで勝ちあがり、若手の強豪チームAppleton Assassinと対戦。このチームは15〜18歳の高校生チームだが、今年Boom Town Saintsを破って全米インドアガッツも制しており、いま最も勢いのあるチームの一つ。チームのエースAlexの2m近くある長身から繰り出されるバックハンドスローは今大会でも最も威力ある大砲だった。
結果は敗戦。
ミスを重ね、避けたかった相手エースのAlexに弾を集めてしまい、そして最後まで彼を止めることができず、RisingSunのIFTは終わった。日本から来た我々の健闘をたたえ、会場からは多くの拍手があがった。
Finalは2年連続同カードで王者Boom Town Saints対Blame the Dogの対戦となり、Boom Town Saintsがストレート勝ちで3度目の優勝をさらった。
優勝したBoom Town Saintsや我々が敗戦を喫したAppleton Assassinだけでなく、いまアメリカでは10代から20代を中心とした若手のガッツプレーヤーが非常に増えており、そのレベルも日本の同年代のそれと比べても非常に高いレベルにあった。若手プレイヤーの多くは、往年のガッツプレーヤーの2世であるようだが、その友人などから輪も広がり確実に底辺を広めていた。ぜひその輪が女性にも広がり、近い将来再びIFT Womenディビジョンが開催されることを願って止まない。