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ジュニアオープン日本代表監督・クラブジュニア国際渉外担当 石井哲
WFDF世界ジュニアアルティメット選手権大会が2010年8月2日(月)から7日(土)まで、ドイツ・ハイルブロンにて開催され、日本からもオープンとウイメンの2チームが参加しました。
成田組と関空組とに分かれて出発したジュニア日本代表はそれぞれ約12時間のフライトを経て、無事、ドイツのルフトハンザ空港で合流。ドイツ名物アウトバーンを2時間程バスで移動し、会場のあるハイルブロンに到着しました。そして、翌日の大会前日午前には実際のフィールドで練習を行い、午後は束の間の市内観光を楽しみました。
そしていよいよ大会が開幕。世界大会ならではの入場行進では、各チームとも盛り上がり、特に陽気なコロンビア代表はひときわ目立っていました。引き続き行われたオープニングゲームでは地元ドイツとオーストリアが対戦。大声援に後押しされたドイツの快勝となりました。
大会二日目から、日本代表の試合がスタート。男女とも1勝1敗で初日を終え、三日目以降の試合に備えます。このあたりから、お米が全く出ず、ポテトやパンばかりの食事にまいってくる選手が出始め、持ってきたお米を炊くための炊飯器を購入しました。
三日目以降、オープンは5連敗と厳しい戦いが続きましたが、最後は2連勝で大会を終えることが出来ました。特に13位決定戦となったラトビア戦は高さを生かしたパワープレーを何度もしかけてくる相手に走力で対抗し、接戦を制する事ができました。
ウイメンは予選リーグを3勝3敗の4位で決勝トーナメントに進出しました。準々決勝でアメリカに敗れた後、スウェーデンにも敗退したものの、最後は1日3試合目となったフィンランドとの激闘をダイビングキャッチのファイナルスコアで制し、7位となりました。
男女とも、選手達は最後の試合が終わるとまともに立てなくなる程まで走り、素晴らしいプレー&スピリットを見せてくれました。本当にお疲れ様でした。
大会は、オープンは圧倒的な強さでアメリカが、ウイメンは予選リーグのリベンジを果たしたコロンビアがそれぞれ優勝しました。また毎試合ごとに対戦相手が評価するスピリット・オブ・ザ・ゲーム賞には、オープンはイスラエル、ウイメンは優勝したコロンビアが輝きました。
オープンはイスラエルと対戦する機会があったのですが、接戦にも関わらず、コールがあった際は常に相手の意見を尊重していて、非常に気持ちの良い試合となったのが印象的で、スピリット・オブ・ザ・ゲーム賞に相応しいチームだと思いました。
最後になりましたが、今回のジュニア日本代表にご協賛頂いた企業各社様、ご協力頂いた多くの皆さまに厚く御礼を申し上げます。
また、日本から、また、現地でご声援を送って頂いた皆様にも、大変感謝しています。
本当にありがとうございました。
クラブジュニアプレイヤーサポートサービス トレーナー 田中明季
ドイツ・ハイルブロンは10年前に国別世界大会が行われた場所で、私は今大会の帯同で2回目の滞在になり、とても楽しみにしていました。ハイルブロンの記憶は曖昧、というかほとんど覚えていませんでしたが景色や空気、ドイツ人の温かさがとても懐かしく感じました。
チェコに続きドイツも異常熱波なのでは…と恐れていましたが、ほぼ毎日朝方まで雨が降り、日中はカラっとした天気で風も涼しく、大会期間中の平均気温は25℃くらいでアルティメットをするにはとても気持ちのいい気候でした。ただ中日に雨が降り、気温も20℃以下で前日との寒暖の差が激しく、厳しいコンディションの中での大会となりました。
ジュニアメンバーにとって初めての国際大会。体が小さい日本人が体格の大きい相手と戦うことだけでも大変なエネルギーを使いますが、選手たちにとって一番大変なことは初めて訪れる国で生活をすることだったと思います。いつもと違う気候、水、食事。ドイツの食事といえば、肉&ポテト。毎日ポテト!!日に日にげっそりしていく選手たち…。
そんな状況を予想してか、監督の指示でディスクヴィレッジからいただいたとか米をみんなが日本から持ってきていました。日本の炊飯器が使えないというピンチに見舞われましたが石井監督が街で炊飯器を見つけてきてくれて、無事にご飯を炊くことに成功しました。その日から朝昼晩と炊飯器はフル稼働し、試合前には必ずみんなおにぎりを食べていました。(一番食べていたのは石井監督かもしれません…写真参照)そして選手のご両親からいただいたきゅうりの漬物!瞬く間にたいらげていました。日本の味。みんなの力になりました。ありがとうございました!
およそ2時間の試合をOPENはほぼ毎日8:30スタートで5日間9試合、WOMENは4日間で9試合という過酷な試合スケジュールの中、選手たちは本当によく走りました。
監督方のもとでたくさんのことを学び、経験したと思います。この経験を自分の力にして、それぞれのチームにしっかりと持ち帰ってほしいと思います。そしてまた世界を目指してください!今後の活躍を楽しみにしています。選手のみんな、本当にお疲れ様でした!!
今大会は規模の大きさ、参加国の多さ、そして各国がジュニア育成に力をいれていることをとても感じた大会でした。各国が2年後の国別大会、そしてワールドゲームズを見据えていることが伺えました。今や日本は世界のトップチームです。今後、日本のアルティメットを盛り上げていくためには若い力が必要です。そのためには、まずはジュニアを育成するための土台を作り、一部だけではなくみんなで若い選手を大切に育て、みんなで日本のアルティメットを盛り上げていけたら素晴らしいと思います。
最後にスタッフの皆様へ
河野監督、石井監督、二日目にはすでに声がかれていました。本当にお疲れ様でした!!
あみちゃん、毎晩遅くまで選手のケア、フォローありがとう!
JTB伊藤さん、本当にお世話になりました!
そして、現地で、日本で応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!
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