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世界大会レポート:2004 日本代表オープンチーム・総評 |
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今大会はカナダ代表が際立った強さを見せた大会であった。
追随するチームは、今回の順位の通りアメリカ・オーストラリアである。
その他BEST8までの差は無かったと思う。
今回の順位(敗因)に関しては、日本のOF力不足、特に、
・大きなストーリングに対してのスルーザマーカー
・ハンドラー(以下Hとする)陣の崩壊
・日本には、確実なHがいてもチャレンジするHがいない
・ミドル(以下Mとする)陣のスロー力不足
・経験不足
・得点する形
今回はオフェエンス(以下OFとする)の力に問題があったと思う。
日本のOF SETのH陣にはそろって走力・シュート力が無く得点に絡むまでに到らなかった。
M陣は貰い方が上手くてもスロー力・シュート力が無い。今回その悪い面が顕著に出でしまった。
全員を使い続けた事が敗因かなとも思う。逆を言うとそれに代わる選手がいなかった事も日本チームの敗因であると思う。
ディフェンス(以下DFとする) SETでの若手は大きく伸びたしかし相手のスピードがやや劣るチームに対してはカットしていたがやはりカナダ・オーストラリア・(アメリカとは対戦をしてない)にたしてのDFはまだまだであったと思う。
マンツーマンSET 今回は、若手の起用を行う。 ここに得点に絡む事の出来るプレイヤーがいなかった。
ゾーンディフェンス(今回日本代表が使用した形は1・3・3 以下1・3とする)は計算通りの粘りであったが日本国内での練習通りでOFでなかなか得点が出来ない。
こうして日本チームの敗因を考えるとやはりOF・DF共にOF力不足であると感じた。
前々から課題ではあったが世界と戦って改めて実感をした。
特にOFで気になった事は、
・練習でのスローのフォームと試合(ストーリングがついて)でのスローのフォームが大きく違う
・特にミドルシュートに関しては、タイミング・フォーム(足を出す位置)が違う。
■POOL"1"
ブラジル・ロシアは力の差もあり問題なく余裕の勝利!!
初日2試合目のデンマーク戦
雨の中の試合となった。
ランクとしては、上ではあったがDF SETが爆発し相手OFをブレイクする。
(ここでトランディションDFの起用を止めた。マンツーマンにより若手の気持ちを盛り上げる。)
オフェンスSETに関してもミドルシュートが面白いように通る。しかしHは、あまり走れず機能しない場面が多かった。
2日目2試合目イギリス(以下G・B)戦
OFが試合の頭に連続ブレイクされ1−4。これに奮起したのかマンツーマンDFがまたまた爆発し相手OFをブレイク。この波に乗り1・3もブレイクをする。
こうなると日本本来の形になった。OFもなんとか踏ん張りブレイクされず得点を重ねる。
若手の選手もようやく世界大会の雰囲気になれて来た、良い形でPOOL1を1位で抜ける事ができた。
【POINT】
ここでG・B戦の前に1つの案を考えた。
G・Bに負けてPOOL Dへ そうする事のメリットはアメリカ・カナダと戦う事ができる。そしてBEST8では、この2チームには当たらない。
この2チームと戦う事により差を感じ次に何をしなければならないか何が足りないかを学ぶ事が出来るからである。
全勝優勝も目標の一つであり結果POOL Eへ進んだ。
(レベルは違うが長島JAPANと少し重ね合わせてしまう)
■POOL"E"
日本・オーストラリア・スウェーデン・フィンランド・ドイツ・オランダ
力が均衡しあうチームが揃ったPOOLにはいる。
初戦のスウェーデン戦
今大会のキーになった試合であったと思う。
試合開始からワザとで無いと信じたいがコールが凄まじい!!勝つ為なのかは分からないが負けてワーワー言ってもしょうが無いがあまりに凄い!
ここでキャプテンとしてOF SETを使い続けるべきかであったか?と考えた。
精神的にも追い込まれていた選手もいたと思う。しプレイも小さくなっていた。 外すべきなのか使い続けるべきか・・・・・迷う所も非常い多かった。
この試合に関してはきっと外すべきであったと思う。しかし世界1の目標に対しては外さないべきであると思った。
ここでもOF SETが崩れブレイクされる。相手DFのストレートアップに対してOFが上手く機能しなくなって来てしまった。
この試合は悔しい・・・コールもそうであるが大事な場面で(特に後半)踏ん張れずにいた。自分自信も踏ん張れずにいた。
もう一度ちゃんとした試合をしてみたい。その結果負けであればしょうがないが・・
セルフジャッジの難しさを実感した。
ドイツ
この試合は4年前の世界大会で悔しい思いをした為負けられない。
メンツも前回みたメンツが多くいるように思える。
ドイツは昨日敗北をきしたスウェーデンに勝っているためここで勝率を五分にしたい。
ヨーロッパ特有のホライゾンスタックにハンマー!!
しかしその上をいったのが日本のDFの粘りである。OFも何とか持ちこたえての勝利! ドイツもややミスが多く見えた。その差が勝利に結びついたと思う。
そして今回一番のキーになった試合である。
フィンランド
この試合では後半に相手が仕掛けてきたジャンク系のDFに対してOFの足が止まってしまったと思う。すべての負担がHに掛かったのか! その中でも日本のOFのHであればここをクリアしなければ世界一は、無い!!!!
後半 マンツーマンでブレイクが出来なかった。OPEN スペースを抜かれる事で最終的に逃げられシュートを打たれる。 気負いすぎたDFになってしまった。
TO後のOF力 マイナスにでた自信あるミス
後半は完全にFIN ペースであったと思う。OFがDFにリズム良く?げずにいた。リズムを変え文でDFを仕掛ける自信が無かった。
オーストラリア
この試合を行う前に日本のPOOL E 4位抜け(BEST 8)が決まった。
オーストラリアチームは、準々決勝の為を考慮し結果を抜きに激しいプレイは無しでという提案を受けた。 相手が本気で無い試合ではあったが日本代表として残り3試合
日本は激しいプレイは避けたが真剣なプレイを続け次にあたる最大の強敵へと備える試合となった。
■BEST 8
出来れば決勝で戦い勝ちたかった相手カナダ代表
チームには、決勝で当たる前の体力がたっぷりアルウチに戦えてラッキーだよ!!と伝えた。どちらにしろカナダ代表を倒さない限り世界1は無い!!
今までの試合と内容が違った。この試合OFがT・Oを起すが相手に得点を与えずに踏ん張っていた。
しかしこの試合では、相手のOFが1枚も2枚も上であった。前半日本は、T・Oを起したのは2回 しかしどれも得点にはならず。前半を6−9で折り返す。
後半も同じ様な展開が続くがやはり日本のOFがブレイクされ始める。DFも相手OFを止められずブレイクを奪えない!!このまま11−17で試合終了 完敗であった。
チームの塾精度 完成度が去年よりも上がっているように感じた。
強かった!!キャッチもスローも日本より上の選手が多かった。
再びカナダの強さを痛感し大きな目標のチームであった。
■順位決定トーナメント
G・B(イギリス)
このまま負けると前大会と同じである。前回の二の舞は踏めない
残り2試合 この代表チームで戦える残り少ない2試合を大事に・・
前回勝っているとは言え勿論油断は出来ない!この試合もハードな試合になった。相手もリベンジしようと必死!!
ようやくOFが噛み合いリズムが出て来た感じがする。この試合も2ブレイクと安定してきた。DFも前半にブレイクをし楽な展開でゲームを進めると思ったが連戦の疲れかDFでT・Oを起すも得点に繋がらない! その中でも17−14と常に日本のペースで試合を進める事ができ見事 勝利!!
いよいよ最後の試合である。ここまで連戦の試合でみんな疲れているが大きな怪我がなくグランドに立てない奴はいない。コレも日本でしっかりとしたBUZZのトレーナーによるトレーニングを適切に行なった事、個々の自己管理のタワモノであると思う。
そして今回トーレナ―として帯同してくれたノリ(日体のトレーニング研究会)のフォローや細かい配慮のおかげでもある。
更に今大会は1試合1試合グランドの移動が遠く大変でしたが会社からの多大なる援助のおかげで移動がレンタカーのおかげでスムーズに行きアップ・ダウンの時間が十分に取れ各試合に万全な状態で試合に臨む事ができた事も非常に大きな影響がありました。本当にありがとうございます。
■5位決定戦
最後の試合は地元開催国のフィンランド
今回一度負けているだけにリベンジの気持ちが全員に強かった。
前半から日本のペースで試合が進む!負けた試合と同じ様な展開であった
しかし日本チームが成長したと感じる事ができた。 後半ここからOFが安定しマンツーマンDF ZONE DF がブレイクをする。この1点1点がとても貴重で重く感じた。
そして最後の1点 最後まで苦しんだZONEのOFがブレイクしての勝利!
最終結果は5位であった これはやはりキャプテンである自分の責任である。金を目標に掲げてきたが現実を素直に受け止めると、実力からいったらきっと銅メダルは獲れたのでは思う。(金まではやはり遠い気がした。)そこまでチームをもって行くことが出来なかった事が悔しいし残念である。
まだまだ世界1にはこれからもっと精進しなければならないと誰もが感じる事が出来た。
4年に一度になってしまった国別世界大会だけにコレから日本は、4年後に向け大きく成長しなければ世界一は獲れないと思う。みんなが各チームに戻りこの経験を伝える事がまずは大事ある。
そしてBUZZを目標にしているチームは、もっと強い世界のチームを目標にすべきであると思う。BUZZはF・G(カナダ代表)を目標のやっている。その差はBUZZの5連覇に現れていると思う。
最後に日本のチームが一つでも日本の選手が一人でも多く世界の大会(アメリカのクラブ選手権・ヨーロッパ選手権等)に出場し多くの試合を経験する事ができれば世界1を獲る事への近道だと思う。 もっと違うアルティメットを感じて欲しいと思う。
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2004 日本代表オープンチーム・キャプテン 吉川洋平
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