Event :2018 Ultimate Next Gennerations カップ(UNG)仙台大会
2015アルティメット ネクストジェネレーションズ(UNG)カップ写真

平成30年7月21日の仙台大学は暑い熱い夏でした。
連日の猛暑が予想されましたので熱中症対策としてWBGT計を設置し、目安に基づきながら試合の進行をさせていただきました。特に気温差のある北海道からの参加もありましたので、スタッフ一同で気を引き締めて大会に臨みました。案の定、試合開始直後から熱中症らしき選手が救護テントにやって来ました。
試合を重ねるごとに熱中症の選手が増え、手足が痺れるなど重症傾向の選手が出て来たところで、ウィメン部門のリーグ戦の途中でしたが、30分試合を20分試合に変更し、10分経過時点で給水タイムを2分設けました。おそらく日本におけるアルティメットの試合では初めての給水タイムだと思っておりますが、今後の夏場の大会運営に大いなる一歩を示せたのではないかと思います。

試合内容ですが、メン部門、ウィメン部門ともに秋田大学BLITZが群を抜いていたように感じました。メン、ウィメンともにゾーンディフェンスを中心に堅い守りを見せ、オフェンスでは粘り強いディスク回しと大きな意識的なサイドチェンジが相手ディフェンスの的を絞らせず、終始優位な展開でした。

1、2年生の大会として開催しているUNG大会ですが、年々技術のレベルが上がって来ています。大変うれしいことです。しかし敢えて苦言を呈せば、強いマンツーマンディフェンスを試みるチームが出て来てほしいと思います。マンツーマンディフェンスはアルティメットの基本であると個人的には考えています。これを中心に風が強い時にはゾーンディフェンスを、さらにゾーンディフェンスからマンツーマンディフェンスへのトラジションをと、戦術的にも成長してほしいと思います。オフェンス面では今回の秋田大学のオフェンスを見習い、意識的なサイドチェンジを取り入れてほしいと思います。数名の方にはお話ししましたが、マーカーと正対(胸の向きを合わせる)し、マーカーの右もしくは左という感じでパスを投げると簡単にサイドチェンジすることができますのでぜひ練習してみてください。またゾーンディフェンスの崩し方をチーム一丸となって考えてほしいとも感じました。ゾーンディフェンスの崩し方のコツはカップの足を止めることです。カップの足を止めることでサイド展開が容易になり、ゲインを得ることができます。風が吹いたらラッキーと思えるくらい練習してほしいと思います。

もう一つ苦言を呈せば、熱中症予防として黒いスパッツやロングスリーブなどの着用を考慮してほしいです。白系のスパッツやロングスリーブもありますのでぜひそちらもご検討ください。自分自身は自分自身で守りましょう。

最後になりますが、準備や当日運営にご尽力いただきました宮城県フライングディスク協会の方々、弓田トレーナー、場所を提供していただきました仙台大学、設営のお手伝いをしていただきました仙台大学Energistaのみなさんに感謝申し上げ、さらに参加していただきました選手の皆さんやマネージャーの皆さん、応援に来ていただきました先輩方に感謝申し上げ、2018UNG仙台大会のレポートとします。

結果の詳細は以下をご覧ください。

http://score.clubjr.com/scview/186?lang=jp

株式会社クラブジュニア 東北エリアマネージャー 渡部貴人(とか)